こんにちは。池田町在住歴3年、シバタチカです。
まだまだ知らない池田町のモノヒトコト、見つけてレポートしていきます!
今回は、「ホーリーバジル」というハーブを育てている「結舎(むすびや)」さんを訪ねました。
ホーリーバジルは、アジア、オーストラリアの熱帯を原産とするシソ科のハーブの一種。
トゥルシーとも呼ばれます。
日本でもだんだんと存在が知られてきていますが、インドの伝統医学の中では、昔から重要なハーブとして活用されてきたそう。
お茶(ホーリーバジルティー)として飲まれることが多いですが、その特徴は、なんといってもとっても香り高いこと。
爽やかな香りで、なんだか気持ちが落ち着いていきます。
一口いただくと、身体の深いところまでしみわたるようです。
健康にも効果があり、穏やかに身体の調子を整えてくれるそうです。
いいことずくめなホーリーバジル!
9月は収穫最盛期。
この日は、400本ものホーリーバジルを、全て手作業で収穫!
手作業は収穫だけでなく、種まきから苗の植え付け、栽培の工程すべてにおよびます。
無肥料、無農薬、水のきれいな畑で、必要以上には手を加えず自然のサイクルの中で育てていらっしゃいます。
収穫後の作業場にもお邪魔しました。
主力商品は何と言ってもお茶ですが、この日の作業は、別の商品を作るための作業。
その商品とは、パウダー。お湯に溶かしたり、ヨーグルトに混ぜたりして、そのまま全て身体に取り入れることができます。
パウダーには葉の部分のみを使うため、花の部分を切り分ける作業をされていらっしゃいました。
作業にあたるのは、杉さんと、「ホーリーバジルと池田のゆかいな仲間たち」(地域のお姉さんたち)です。
表の通りまで、ホーリーバジルの良い香りが広がります。
取材中も、「いい香りやの~」と入ってこられるご近所さんの姿が。
こんなふうに、たくさんの方がのぞきに来られるそうです。
ホーリーバジルの香りに包まれているため、穏やかでやわらかな空気が流れます。
全部で何本くらい植えてらっしゃるんですか、と尋ねると、今年はおよそ1万本という答えが返ってきました。
それを約1か月かけて収穫し、お茶やパウダー、エッセンシャルオイルなどの製品を作ります。
杉さんが池田町でホーリーバジルを育てはじめて、今年で5年目。来年は3万本が目標とのこと。
これは、規模を追求した結果というわけではなく、少しずつ商品を広げていった結果だそう。
杉さんとホーリーバジルとの出会いは、およそ10年前にさかのぼります。
当時、千葉県の福祉施設の職員として働いていた杉さん。施設のお仕事で、無肥料の野菜を作っている中で、ホーリーバジルに出会いました。
ホーリーバジルのお茶を飲んだ瞬間、体の奥にまで入ってくるような感覚を味わったそうです。
他にも好きなハーブはあったんだけどね、と当時を振り返ります。他のハーブとは違う、初めての感覚だったそうです。
それから、育てている人のところに話を聞きに行き、半日も話し込み、杉さんは、ホーリーバジルの効能、というよりは、エネルギーの強さに惹かれます。
このとき、分けてもらったタネが60粒。そのうち50粒は色んな知り合いに分け、残った10粒を植え、10粒とも芽が出ました。これが、今の1万本のホーリーバジルにつながっています。
話を伺って、杉さんがホーリーバジルを選んだというよりは、まるで杉さんがホーリーバジルに選ばれたようだと思いました。
「地域の人と一緒に仕事をしたい」というのが杉さんの想いです。
「機械よりも人の手で作りたい。人も癒されて穏やかな気持ちになる。幸せになる。成長する。僕の力だけじゃない。」
杉さんと一緒に作業する地域のお姉さん方は、本当に誇らしそうに言います。
「畑行ってきた?とってもきれいでいいところなのよ~!本当に気持ちいいから!」
杉さんの笑顔の輪は、地域にどんどん広がっています。
池田のおいしい水と空気がギュッと詰まった杉さんのホーリーバジルティー。
今年の新茶は10月中旬頃にお目見え予定です!ぜひお試しを!
【結舎】
TEL:090-4410-0110(10:00~18:00)
URL:http://musubiya-tea.com/index.html
【結舎さんのホーリーバジルが買えるお店(10月中旬~)】
・自然食品の店 キャロットハウス鯖江店
※もしくは結舎さんまで直接お電話ください。