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まりこ日記vol.1 「わからなさ」だらけの町 

どうでもいい話をします。

私のインスタのフォロワーの8割は、東京千葉にいた頃のお友達です。

そんなお友達から「インスタますます楽しみにしてる!」とよく言ってもらえます。

 

はて、何を楽しみにしているのだろう???

東京千葉にいるお友達からしたら、どんな投稿をして欲しいんだろう??

と、気になりました。

 

聞いてみたらびっくり!

「まりこが池田暮らしを始めて、気づいたこと考えたことをエッセイにまとめてほしい」

という声が多かったんであります〜〜〜。

食べ物の写真とか観光っぽい写真などを求めてるかと勝手に思ってました。

 

地域の人からも似たようなお声を頂くことが多いので...

 

勝手に始めます『まりこ日記』シリーズ!ヨロシクネ〜〜〜〜(注意:文字ばっかり)

 

 

このまりこ日記では、24年間千葉と東京で育った私が池田暮らしを始めて、

気づいたこと、ぽやぽやと考えてることなどを徒然なるままに書き出すこととします〜〜〜。

よかったら覗いていってくださいな♡

 

今回は

 

・「わからなさ」だらけの町

・町の9割が森の意味するところ

 

の、2本立てでお送りします〜

 

「わからなさ」だらけの町

池田に来て2日目に思ったこと。

「わからないもんばっかある」

 

やってるのかやってないのかわからない散髪屋

人の家なのか公共施設なのか外見から判断しにくい家

空き家なのか人が住んでるのかわからない家

特に名前が見当たらないすごく古そうな神社

突如現れる立派なお墓、これは個人のなのか池田の偉人の墓なのか...

 

町を歩いていると「わからなさ」が、頭をほとんど占拠します。

料理屋さんっぽいおうち

例えばこちら。

明らかにお店っぽい外見をしているんだけど

おそらく現在営業はしてない....??

 

やってるのかやってないのか....

どんなお店なのだろうか...

 

いつもここを通る度になんだろうな〜?と思います。

ばらばらの車が積まれている写真

ばらばらになった車。

ここは車関連の何かするところなのか?

この青っぽい家は何かな〜??

などなどなどなど。

 

これは、東京の大学に通ってた頃との圧倒的差です。

歩いていたら、ファミマがある、マックがある、ドトールがある、本屋がある、レンタルスペースがある...

並んでいるもののほとんどが「わかりやすさ」を掲げて存在を主張してきます。

歩く人々にとってわかりやすく在るということは、誰にとっても開けているということではないか。

だから都心にいると「よそもの」感があまりないのか?(理由はこれに限らないと思いますが)

 

一方で、池田町は、ほとんどがわからないものだらけだ。

この「わからない」という感覚も、

池田に長く住んでる人なら多分きっと知ってるだろうという予感が

なお一層、私にはわからないと思わせるのであろう。

町を歩いててわからなさが多いと、その町に入り込めない。

いわばよそものであることを意識せざるを得ない。

そんな感覚をまじまじと味わったのは人生初でした!この味わいがまた楽しいのだけど!

(どっちがいいとかわるいとかいう話ではなくて)

 

なので、看板の果たす役割って大きいんだなぁ〜と思いました。

外に向けて、いつ誰が来ても「これが何なのか」という説明が書いてある。

 

都心では、説明なしにパッと見で情報がぽんぽん入ってくるのに対して

池田では(地方では)、看板などの介在性を持たせて、目を引くことで、人が対象を認識する

看板がなければ、そもそも認識対象になりえず「わからなさ」の一部として埋もれていく。

 

またこの看板も、

町が、いつ、誰に、池田の何を認識して欲しくてどこに置いているのか?

ということを端的に表しているとも思います。

例えば、看板の場所。外向けにどんな場所や何を説明したがっているのか?

他にも、看板の言語や表記。その看板を読むことができるのは誰なのか?ということがわかります。

あとは、看板の位置で、子どもやお年寄りが読めるか読めないか。などなど。

看板をめぐることで、池田町の視点があぶりだされますなぁ〜。

池田看板考なんていうブログも書けちゃいそう。

 

話が逸れました。

 

わからなさだらけだなぁ!というのが来て早々の気づきでした。

今日でちょうど2ヶ月が経ちますが、

わからなかったものがわかっていく(町の人に、これは〇〇なんだよと教えて頂く)

ことも増えてきて、ゆ〜〜〜〜〜っくりとわかりやすさの町になっていく過程を経験中です。

これも地方暮らしの醍醐味と言えば醍醐味なのかなぁ!

町の9割が森の意味するところ

池田町を上から見た時の写真

池田町は町の9割が森です。

 

写真を見てわかる通り、山の谷間に池田の暮らしがあります。

人が住まわせてもらっているという表現がぴったりの町です。

 

町の9割が森だということは、もともと知ってましたが

暮らしていくうちに「対外的な情報伝達としてのそれ」以上の深まりを持ち始めました。

 

やっぱり昔から木と共に生きてきたというだけあって、

大体町民の方と話すと

〇〇にはどの木がいいとか、あの木は春に倒した方がいいとか、

木に関する知恵がわんさかわんさか出てくるんです。

 

これを見てて、

ああ、町の9割が森ってそういうことか〜〜〜!と思いました。

 

池田の人は、木と共に、森と共に生きてきたからこそ

必然性があって、木に関する暮らしの知恵が生み出されて

共有されてきた地域なんだろうなぁ〜と思いました。

 

ちなみに、能面を作るにはヒノキがいいそうですが

なぜかというと維管束の部分とほんにゃらかんにゃら〜

という説明を聞いた時には、

「くっそ〜〜、理科の教科書を見直したい〜〜〜」

と思いました。

 

 

これによってさらに気づかされたのは

 

暮らしの知恵は、文系理系やら5教科という枠組みを使用しない、暮らすこと自体を軸とした学びを土台としてるんだなぁということです。

だからこそ、地域に根付いた学びや、場の教育というのは、大変素直な学びの姿なんだろうと思います。

 

地に根付いた暮らしをしてこなかった私は

公教育の5教科(文系、理系)の枠組みで先に学ぶことになったので

25歳にして、暮らしを軸とした学び直しを日々させてもらっている気持ちです。

これがほんとうにほんとうにほんとうに楽しくて面白いです。

 

また話が逸れてしまいました。

 

なんだか文字ばっかりになってしまいましたが

たまにはいいよね♡

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました♡

 

 

 


まりこ

(本名 川上真理子)

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大都市で24年間をTO DO(したいこと)ファーストで

生きてきて、大学3年の時に自分の在り方の大切さ

に気づく。

 

ご縁がありたまたま出会った池田町での

素朴で等身大な人や自然に惹き付けられ

大学院卒業後、新卒無職で池田に移住。居候ちう。

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現在の活動はこちら👇

 

●池田町見習い人(めざせ何でも屋)

●一般社団法人の立ち上げ手伝い

 

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好きな食べ物)ちんころいも※池田町限定
現在、畑仕事や古民家改修により筋肉強化中。