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まりこ日記vol.2 初めて町を飛び出した記念日 

新鮮にお届け。

ただいま、町を飛び出して隣の市にいます。まりこです。

 

池田町の観光協会が運営してるサイトなのに

町を飛び出した、という記事を書こうとしてます。

 

しかし私は書くことに躊躇がありません。

なぜなら「いけだごのみ」は

池田暮らしについて実感ベースで伝えられたらいいなぁという思いから始まったブログだからです。

(本当は観光協会の人に聞いたので「だそうです」が適切笑)

 

まさに、私が書こうとしているのは

池田町に暮らしながら実感していることについてなのです。

 

今回は、池田町に暮らすひとりの「ちっぽけなリアル」をお届けできたら、と思います。

突然登場するヘチマの芽
使う写真がなさすぎて、関係ないけど登場するへちまの芽(笑)

今日は昼から畑をいじっていたのですが

体の内側で何かがうずまく。

「いま私がすることは、これじゃない」と伝えてくる。

無視したくないと思って、手を止めてみる。

 

 

「理由もなく町を出たい」

そんな気持ちがむくむくと湧いてきました。

そう、ただただ「理由もなく」町外に出たい!!

 

 

池田町は山の中にある町です。

近隣の武生や鯖江に出るには、車で30分前後かかります。

なので、町を出る=理由や目的があって出る、ことが多いのです。

 

例えば、

遊びに来てくれた友人をピックアップしにいく

池田町では入手しにくい新鮮な海鮮を買いに行く

コメリに買い物に行く

ヘアサロンに行くなどなどなど

余談ですが、こうした理由や目的を2つ以上まとめて町外に出れたら、満足感高いよね~っていう話もしがちです笑

 

こんな地理的条件から

「理由もなく町を出たい」という欲求が、生じ得るのです。

 

 

 

前に、何かの本で

人間には、地に根をはる欲求と翼を持つ欲求がある

と読んだ記憶があります。

 

まさに今日の私の衝動は、翼を持つ欲求なのであります!!

 

別に何が嫌だと思ってるわけじゃない、誰も嫌いになったわけじゃない

それでも飛び出したくなる時!!が!!人にはあるじゃないか!!

旅人になりたい時が!!あるじゃないか!!!(クソデカボイス)

 

 

ちなみに、こういう類の話は町民の方と盛り上がる話題でもありまして。

「池田町って常に誰かに見られるから、たまに福井市の方行って、知らない人が行き交うのを眺めながら、埋没したい」

「誰でもない誰かになりたい」

「町外に出たい欲求が定期的にくる」

というような言葉をよく耳にします。

 

激しく共感して、首がもげそうです。

今日出て行く時にも、居候先に「理由もなく出たいので出掛けます」と言ったら

わかる~~~~~~~~~~と言って下さいました。

 

私も、たまには都市の人間関係の冷たさや匿名性が恋しくなったりする時があるのです。

あゝ、私ってば人間。(つぶやき)



突然登場する、しげみに隠れるヘビの写真
またもや関係なく登場する写真、ヘビがいます、ど〜こだ


ふと思ったのですが、こういう言葉たち(「埋没したい」等々)って

池田町民のただのつぶやきにとどまるものではなく

都市と地方の関係性が肉声となって現れているとも取れるし

その小さなつぶやきを拾い集めることで

迫れる人間のリアルってありそうだな~と思います。

 

 

地方暮らしのポジティブ面、ネガティブ面という捉え方では捉えきれない

ナラティブ(語り)としての地方暮らし、みたいな。

研究したら面白そうです~~

 

 

池田町の人とナラティブとしての地方暮らしをテーマに、

ほんとに日常の井戸端会議のようなポッドキャストしたら、

気づきに繋がる言葉たちが散らばってそうで、

面白そう~と妄想するところまでします笑

 

こうして池田町でしたいことリストだけが増えていくのです笑わはは

本の写真
最近小豆書房さんで買った本と、友達がくれた絵本

ところで「理由もなく町を出たい」

という欲求をさらに深ぼってみると

 

これまで述べたような地理的条件やら

いろんな背景があると思うのですが、

 

そのうちの1つに「静」を求めてた、ということもあります。

 

 

最近、東京の友達が池田に遊びに来て、私に言った一言。

「まりこ、静が足りないんじゃない??」

 

ああほんとそれ、と。

 

池田に暮らしてると、基本的に動的な状態になります。

 

畑をいじる

古民家改修をする

町を歩くだけで誰と会って立ち話する

カフェに行って店主さんとおしゃべりする

おすそ分けしにいく、頂く….などなどなど

 

程度の差はあれど、常に何かしら他者を意識して動いている生活になってるのです。

 

誰にも会わず音も遮断して部屋でごろごろする

何も気にせずじっくり本を読む

何も気にせずじっくりコーヒーを味わう

知り合いに会わずに音楽聴きながら散歩する

 

そうした静的な時間が少ないことを、東京から来た友達に見抜かれたのでした。

 

 

なので、いま私は町外のカフェで

知り合いに会うこともなく口を閉じて3時間以上居座っています笑

 

あゝ懐かしいこの感覚….そして都市じゃないとできないこれと思ってるなう。

(池田で出来ないことが悪いことではなく、それも味わい深い醍醐味なのでありますが)

 

何が言いたかったかというと

「池田暮らしは動的である。静的であることとのバランスをうまくとっていくべし。」

ということも、池田暮らしの姿なのではないか、と気づいたっていう話です。ちゃんちゃん。

 

 

 

「特に理由はないけれど、町を出たくなる時だってある、人間だもの」

という話をつらつらしてきたわけですが、

 

池田町の人がみんなそうかといえばそうじゃない気もするので

(だって、世の中にはほんとに予想もしないいろんな人がいるんだなぁ~ってよく思うのだもの)

町を飛び出したいなんて思わないぞ!っていう方がいたらぜひ連絡ください笑

 

 

たまに翼をのばすとはこのこと。

町外出たことは何度もあるけど、初めて理由なく出た記念日。

明日は地に根をはる1日になる予定です。

 

 

今回も文字だらけになった記事を、ここまで読んでくれてありがとうございました♡


まりこ

(本名 川上真理子)

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大都市で24年間をTO DO(したいこと)ファーストで

生きてきて、大学3年の時に自分の在り方の大切さ

に気づく。

 

ご縁がありたまたま出会った池田町での

素朴で等身大な人や自然に惹き付けられ

大学院卒業後、新卒無職で池田に移住。居候ちう。

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現在の活動はこちら👇

 

●池田町見習い人(めざせ何でも屋)

●一般社団法人の立ち上げ手伝い

 

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好きな食べ物)ちんころいも※池田町限定
現在、畑仕事や古民家改修により筋肉強化中。