秋の畑に現れた真っ赤は、鷹の爪。
風気質(すぐにどっかに行く人の気質を言う)で大雑把というダブルパンチな私は、畑にあまり向いていない。
というのも、池田っぽいことをしたくて意気揚々といろいろ植えたものの、世話ができずに全部枯らした池田暮らし1年目があったからだ。
畑は向いてないと諦めて、山へ足繁く通った2年目。
やっぱり私にでも、できる畑をやってみようかなの3年目。←今ココ
今年初めて植えてみたのは、赤紫蘇と鷹の爪。
赤紫蘇は紫蘇シロップができるし、鷹の爪は料理で使うのであって損なし。
それにどちらも、放置してても育つというではないか。
植え方さえよくわからないまま、おどおどとしていたら、
畑の赤紫蘇はわっさわっさと育ち、鷹の爪は見事な赤色をつけてくれました。
カメムシみたいな変な虫がびっしりついた茎をちょきんとして、干します。
なぜ干すのか?もわかってないまま、池田の人に聞いた通りにしています。
干し方が合っているのかも、はてなです。
春、最初は苗を買うところから。
買うとなって困った。
「何本買うのがいいのか・・・?」
近くにいた畑マスターに聞いてみた。
「池田のおばちゃんは3本買えって言うよ。一本は虫にやられる。一本は風にやられる。一本は収穫できる」
そ、そ、そんな言い伝えがあったなんて!!!
「自分には向いてない」という寂しい理由で畑の世界の扉を開かないということは
その世界に息づいた知恵とも出会えない、出会わない宣言をしているようなもんだと気づかされた。
向いてなくても、そういう知恵に出会うために、やってみるのもありかもしれない。
植えて数ヶ月経つと、本当に一本は虫だか何かにやられて枯れてしまった。
しかし残りの二本はどっしりと育ってくれて、たくさんの鷹の爪がなった。
ひとりにしてはたくさんだけど、友達や誰かにお裾分けすることを考えると少ないように思えてくるからおもしろい。
池田の人が、食べ物をいっぱい作る理由が少しわかったかもしれない。
初めてひとりで植えたものが、立派に育って収穫できた。
子どもみたいに「えっへん!」と、小さな胸を大きく張るような気持ちになった。
けれど、大家さんが手入れしていた土がよかったのだろうし、私が知らないところで大家さんが何かほどこしてくれたかもしれない。
そう思うと、まだまだ一人前じゃないし、知らないこともいっぱいある。
3年目にして初めて、土はどうやったら肥えるのかなぁ?など気にしている。
こんなに赤紫蘇と鷹の爪を育ててくれた土は、痩せ細っていないだろうか?と、来年の土を想う。
そんな時にどうしたらいいのかもさっぱりわかっていない私。
そういえば、落ち葉をまくといいなんて聞いたな。
いや、その前に収穫し終わった鷹の爪の茎は、残した方がいいのか抜いた方がいいのかを確認するところからだな。
池田には、畑の大先輩がたくさんいる。
そんな有難い環境にいるのだから、いっぱい聞こう。
それから、来年も苗は3本買おうと思う。
まりこ
(本名 川上真理子)
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大都市で24年間をTO DO(したいこと)ファーストで
生きてきて、大学3年の時に自分の在り方の大切さ
に気づく。
ご縁がありたまたま出会った池田町での
素朴で等身大な人や自然に惹き付けられ
大学院卒業後、新卒無職で池田に移住。
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●池田町見習い人(めざせ何でも屋)
●ライター
●池田町のシェアハウス「川のいえ」
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好きな食べ物)ちんころいも※池田町限定
現在、畑仕事や古民家改修により筋肉強化中。