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2024年しめ縄づくりに関わりまして

池田町の水海集落にて、しめ縄づくりが行われているのをご存知でしょうか?

 

藁を収穫するところから最後の飾り付けまで全部水海集落で作られています。

 

そのしめ縄づくりに、少しだけ関わりました。

 

そのことを少し紹介させてください。

 

 

池田にしめ縄産業があるらしい・・・どうきっかけをつかむ??

私がしめ縄に関わることになったのは2023年の初夏。

 

それまでは、どうやら池田町の水海集落でしめ縄を作っているらしいということだけ知っていた。

 

気になってはいるけど、しめ縄の関係者の知り合いはいないな〜と思いながらぼーっとしていた。

 

ちょうどその頃は、移住して1年経つ頃で、田舎暮らしのもやもやが積もって心がいつも曇天だった(気がする)。

 

そんなある時、地方と都市をつなぐ産直の駆け出しで有名な髙橋博之(株式会社雨風太陽代表)さんが池田で講演会をするイベントがあった。

 

講演会を聞いて、私の心の厚い雲が晴れていくような気持ちになった。

 

自分はなぜ池田に来たかったのか?悩みながらも結局住み続けているのはなぜか?など

 

髙橋さんの語りを通して、自分がいま池田に足を置いていることの意味を肯定的に捉え直すことができたのだ。

 

雲が晴れた時、すぐに頭に浮かんだのはしめ縄だった。

 

その時の私にとって、しめ縄とは「池田にいるからこそ触れられること」の代表格だったのだ。

 

「気になってるのに、何も行動しないでどうする」

 

自分にビンタを喰らわす気持ちで、とにかくいろんな人にしめ縄の関係者を紹介してくれと言った。

 

どうやら「河合さん」という人がキーパーソンだということが見えてきた。

 

だけど、会ったことがないので顔も居場所もわからない。

 

どうやって河合さんとコンタクトを取ろうか悩んでいたある日。

 

こってこての近くでふらふらしていたら、私が河合さんを探していると知っている人が

 

「真理子ちゃん!あそこに河合さんいるわ」と教えてくれた。

 

ついに、いたーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!

 

河合さんめがけて走って、挨拶をした。

 

こういう時は、本気をぶつけるに限る。

 

「ちょっと気になってるんです〜」くらいじゃ、「手伝いに来い」の声はかからない。

 

何を言ったか忘れたが、とにかく本気でしめ縄に興味があって関わりたいことを伝えた。

 

 

「そうか。珍しい子やな、嬉しいわ。8月にな、青田刈り(あおたがり)っていうのがあるから、その時おいで」

 

 

 

ギラギラ太陽のもとで稲を刈る、地獄の青田刈り

2023年8月、私は青田刈りという作業に参加することになった。

 

なんとお正月に向けたしめ縄づくりは、8月から始まるのだ。

 

青田刈りとは、穂がつく前の青い状態の藁を収穫する作業のこと。

 

ギラギラの太陽に照りつけられながら、日陰のない田んぼで稲を刈る。1番きついと言われている作業だ。

 

参加日までに4回くらい確認の電話がきた。

 

「本当にきついけど参加したいんだね?飲み物は必ず持ってきて。水はやめてね。できればスポーツドリンク2リットルはあるといい。あと帽子ね。それから、首を冷やせるようなものもあるといい」

 

「わかりました。そんなにやばい作業ですか??」

 

「う〜ん、これまで女の人が参加したことないから、正直わからないんだよね

 

え?

 

えええええええええ!?

 

初の女性参加ということですか・・・ドキドキドキドキ・・・

 

準備しすぎて悪いことはないので、持ち物と心の準備をしっかりして迎えた参加日。

 

「地獄」「きつい」「無理だと思ったら帰っていい」そんな言葉とは反して

 

息をのむような、宝のような光景が待っていた。

 

無事に熱中症にならず、作業を終えた初参加日。

 

60~80代のおじちゃんがメインとなって稲を収穫していること。

 

なかなか厳しい状況だけれど、みんなとても元気だということ。

 

福井県内の神社のしめ縄は大体、水海集落で作られたものだということ。

 

これまで全く知らなかった池田のことが見えてきた。

 

「来年も必ず青田刈りに参加したい」そう思った。

 

 

 

「もっとディープに関わりたい」 2年目のしめ縄

季節がめぐりめぐった2024年8月、河合さんに連絡をして青田刈りに参加した。

 

たからのような光景、貴重なじいちゃんたちとの作業、生きている実感のある肉体労働・・・

 

私の中で青田刈りは、1年で1番楽しみにしていると言っても過言ではない作業になった。

 

「もっと関わりたいな〜〜」

 

そう思った私は河合さんに、青田刈り後のしめ縄作業について質問した。

 

すると、8月から年末までずっと作業があるとのことだった。

 

「参加したいです!参加していい部分はぜんぶ!!」

 

河合さんは快くウェルカムしてくれて「じゃあ次は9月の藁拾いにおいで」と言ってくれた。

 

 

 

年末まで続くしめ縄作業

藁拾いとは、お米を収穫した後の藁を収穫する作業。

 

普通ならコンバインで細かく刻まれてしまうが、しめ縄用のため刻まずにそのままの長さにしておく。

 

青田刈りよりも涼しく穏やかな天気のもと、のびのびと働きます。

10月に、神社用しめ縄を3人1組でつくる作業や

 

はみ出た藁を切る「ひげ切り」など

 

去年はやらなかったお手伝いをいろいろさせてもらった。

 

次第に私は、なぜ水海集落でしめ縄づくりが行われているのか?ということが気になり

 

作業をしながらおじちゃんたちに聞き取りをするようになった。

 

すると、全然知らなかった事実がぽんぽこ出てきた。

 

それは別途、いつか冊子にしたい。(助成金取りたいな〜〜〜〜〜)

 

そんなこんなで、お手伝いは年末まで続いた。

 

作業が終わる日は、とても寂しく思った。

 

 

 

しめ縄を届けるところまで

 

 さて、こうしてつくられたしめ縄の販路はどうなっているのか?というと

 

まず神社用しめ縄に関しては、それぞれの神社と取引がある。

 

家庭用しめ縄に関しては、町内の「こってこて」や福井市の「こっぽいや」などで販売する他

 

主に水海集落の人が販売員となって、個人がいろんなところに売るのである。

 

今年は私も「販売員」になって、しめ縄を届けるパートに関わってみた。

 

と言ってもそんな仰々しいものではなく、私個人のSNSでしめ縄販売について投稿するという簡単なことだ。

 

その結果、興味を持ってくれた県内外の6人が、池田のしめ縄を手に取ってくれた。とっても嬉しい。ありがとう。

 

池田でつくられたしめ縄が、新たな場所へ届いたということ。

 

とっても小さなことだけれど、1年前には起きなかったことだ。

 

見落としてしまいそうなくらい小さな小さな変化だけど、それはたしかに一歩なのだ。

 

この変化を、しめ縄産業が続いていくための一歩ととるのか

 

今年の売り上げに貢献した一歩ととるのか。

 

どうとるかには大いに余地がある。どう捉えたいか?も私次第ではある。

 

私なんかひっつき虫のように手伝っていただけだから

 

「しめ縄産業が続いていきますように」だなんて、無責任なこと言えない。

 

だけど、今年はもっともっと深く関わりたいと思っている自分がいる。

 

できれば4月に稲を植えるところからやってみたい。

 

もちろん作業は8月からひととおり参加したい。

 

友達をしめ縄作業にもっと誘って、一緒に参加してもらいたい。

 

最近買ったカメラで、しめ縄の現場をいっぱい撮りたい。

 

じいちゃんばあちゃんと一緒に作業しながらしめ縄のことをもっともっと聞いて、冊子やら動画でまとめたい。

 

しめ縄販売のカタログをイケてる感じで作りたい。それでお正月前にちゃんとここのブログで紹介もしたい・・・。

 

しめ縄の大口注文先を増やしたい。(どなたかしめ縄を注文したい方はいらっしゃいませんか)

 

大口注文に限らず、私の近くにいてくれている人たちへ池田のしめ縄の魅力を伝えたい。

 

撮った写真で写真展&しめ縄即売会とかしてみたい。

 

などなど・・・したいことは山のようにある。

 

 

コツコツと、やっていきたい。

 

 

どんど焼き
水海集落のどんど焼き 今年度のしめ縄を見届ける

まりこ

(本名 川上真理子)

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大都市で24年間をTO DO(したいこと)ファーストで

生きてきて、大学3年の時に自分の在り方の大切さ

に気づく。

 

ご縁がありたまたま出会った池田町での

素朴で等身大な人や自然に惹き付けられ

大学院卒業後、新卒無職で池田に移住。

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現在の活動はこちら👇

 

●池田町見習い人(めざせ何でも屋)

●ライター

●池田町のシェアハウス「川のいえ」

 

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好きな食べ物)ちんころいも※池田町限定
現在、畑仕事や古民家改修により筋肉強化中。