· 

身体にいいものを食べてほしい!池田町に6代続く「湯本味噌」さんの思い。

こんにちは。

池田町在住歴2年半、シバタチカです。

まだまだ知らない池田町のイロイロ、見つけてレポートしていきます!

 

皆さんは普段の食べ物に気を配っていますか?

「食べる」という行為は毎日のこと。お酒を控えよう、甘いものを我慢しよう、など、多かれ少なかれ何か気にされている方が多いのではないでしょうか。

理想は、美味しく食べて、健康維持!ですよね。

ここ池田町には、そんな皆さんの日常を応援したい一心でお味噌を作り続ける、手作りのお味噌屋さんがあります。

池田町水海地区
池田町水海地区

 

池田町を囲む山々の中でも、最も標高の高い部子山。

そのふもとに広がるのが水海地区です。

水海川の清流に恵まれたこの地に、1902(明治35)年創業の老舗「湯本味噌」さんの醸造所があります。

 

案内してくださった若旦那(以下、誉さん)、若女将(同、明子さん)。

いつも朗らかなお二人。6代目になるそうです。
いつも朗らかなお二人。6代目になるそうです。
2018年福井県味噌醤油鑑評会 最優秀賞 受賞!
2018年福井県味噌醤油鑑評会 最優秀賞 受賞!

 

お味噌の材料は、基本的に、「大豆」、「麹」、「塩」の3つ。

お味噌の材料

シンプルであるがゆえに、どれもがお味噌の出来を左右する大事な要素です。

中でも、湯本味噌さんがこだわって手作りされているのが「麹」。

明子さんが着用しているオリジナルトレーナー。夏には別バージョンのTシャツが。
明子さんが着用しているオリジナルトレーナー。夏には別バージョンのTシャツが。

麹から手作りする味噌蔵は、今では少なくなっているそうです。

しかし、麹から手作りしてはじめて「手作り味噌」と言える、とお二人は口を揃えておっしゃいます。

 

こちらが、まさにこの中で麹が作られる、という木箱です。

蒸しあがったお米に麹菌(もやし)をまぶした後、この木箱に広げて麹室に入れます。
蒸しあがったお米に麹菌(もやし)をまぶした後、この木箱に広げて麹室に入れます。

長年使われてきた木箱。古くなった箇所だけを、その都度少しずつ直して使ってきたそうです。

その理由は、麹菌が棲んでいるから。

一朝一夕には作ることのできない味が、ここにはあります。

この木箱そのものにも、麹菌が棲みついている。
この木箱そのものにも、麹菌が棲みついている。

 

そしてこちらが麹室。麹を育てる部屋です。

中の温度を一定に保つため、開閉はすばやく!そのため、外観のみの写真です。
中の温度を一定に保つため、開閉はすばやく!そのため、外観のみの写真です。

こちらの醸造所、現在のコンクリートの建物ができたのが約20年前。

その前は小さな木造の建物だったそうです。

大きくなった醸造所の中で、麹室の壁だけは、以前のまま菌ごとお引越し。

大切に守り抜いてきたということが伝わってくるエピソードです。

 

一番、伝えたいことは何ですか?と聞いてみました。

優しそうな雰囲気の中にも、どこか信念の強さを感じる誉さん。
優しそうな雰囲気の中にも、どこか信念の強さを感じる誉さん。

誉さん「とにかく、身体にいいものを食べてもらいたい、という一心でやってる。ということですね。」

 

食べてくれる人の生活を応援したい、そんな思いから生まれた商品があります。

「朝のみそ・夜のみそ」さっぱりとした朝の味噌、こっくりとした夜の味噌。 味の違いは、原材料の微妙な違いと寝かせる期間の違いによって生まれるそうです。
「朝のみそ・夜のみそ」さっぱりとした朝の味噌、こっくりとした夜の味噌。 味の違いは、原材料の微妙な違いと寝かせる期間の違いによって生まれるそうです。

明子さん「いろんな朝があると思うんです。ちょっとしんどいな、今日は行きたくないな、という日もある。

そんな日でも、元気を出してほしい。一日の中の楽しみにしてほしいです。

大切な人への贈り物にもしてほしい。」

 

 

私は以前にも、明子さんにお話を伺ったことがありました。

その時に、「本物」って何だと思いますか?という質問を投げかけました。

「自然やその営みとの調和、素材同士の調和、お客様と蔵人との調和を極めたところに感動や喜びがあって、それこそが『本物』なのではないかと思います。」

この答えが忘れられず、この時以来、我が家のお味噌はずっと湯本味噌さんのお味噌です。

なんだか調子が出ないとき、いつものお味噌汁がホッとします。

 

 

明子さん「麹や味噌はわが子と思っています。蔵に赤子がいるという感覚で、常に目をかけ氣をかけ、でも必要以上に触りすぎて醗酵という神秘の営みを邪魔しないよう心掛けています。

『氣』という漢字には、エネルギーという意味が含まれているそうです。日本人はお米を食べて元気やパワーを得てきた。生命力を大切に育む、わが子を育て上げるような自然の営みであると思っています。」

 

最後に、一緒に蔵を見学させていただいた味噌好き仲間で集合写真。

手塩にかけて作られたお味噌を持って記念撮影。 ここかインターネットでしか買えないというお味噌も!
手塩にかけて作られたお味噌を持って記念撮影。 ここかインターネットでしか買えないというお味噌も!

誉さん、明子さん、貴重なお話をありがとうございました!

看板商品「やまびこみそ」 1kg500円(税別)インターネットでも購入可!
看板商品「やまびこみそ」 1kg500円(税別)インターネットでも購入可!

【湯本味噌株式会社DATA】

住所:福井県今立郡池田町水海90-9

TEL:0778-44-6582

URL:https://www.yumotomiso.com/

日曜・祝日定休

 

【買えるお店】

まちの市場 こってコテいけだ

こっぽい屋(ショッピングシティベル内)

・その他、県内外の食料品店等でお求めいただけます。